[コラム] なぜ文系で数学必須が広がるのか
社会のあらゆる分野でデータ活用が進み、文章だけでなく数値を扱い、根拠に基づいた判断が求められるようになり、様々な職種で数学的リテラシーが必須となりつつあります。AIやデジタル技術が幅広い業界に浸透し、文系でも最低限の数理的思考が必要で、大学側も“社会で必要な力”を育成するための結果と言えます。統計やデータ分析は国際的にも基礎教養とされつつあり、文系入試への数学導入は遅すぎるくらいで、この流れは必然で今後も続いていくことでしょう。
数学は、正確な知識をもとに論理構成を展開していく学問です。暗記科目とは異なり、辛抱強く頭を使うことも必要ですが、その能力もまた社会で求められていることです。きっかけは経済学を理解できない学生だったそうですが、数学入試の拡大で学生の質も向上したそうです。
より重要性を増している数学ですが、学習をつまらなくしてしまう、または苦手にしてしまうのは、目先のタイパを考え反復と暗記を中心にしてしまうからです。理解を深める学び方ができると、数学(算数)は一気に面白くなるものです。
2025年12月01日 16:00
