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[コラム] コトに向かう

DeNA創業者南場智子さんの著書「不格好経営」からの言葉です。
「コト」というのは目標やゴールで、受験であれば、生徒本人だけではなく保護者を含め関係者全員の1つの大きな目標として“合格”があると思います。
 
現代社会では人間関係が複雑で情報量なども膨大なこともあり、たとえ親子であっても意識や価値観の温度差から、目的は共通なのに向かう道のりで多くの揉め事をよく耳にします。そして、この揉める事･感情は目的を達成するために最も邪魔なものとなります。特に、将来の“コト”は見えないけれど、目の前の“人”は見えるので、ついつい相手に感情的な対応をしてしまいがちです。
 
「コトに向かう」とは、そんな感情的になってしまいがちなとき、今自分がしていることは将来の“コト”に向かっているか、目の前の課題や問題に対して目指すべき目的に対して真摯に取り組んでいるかを考えることが大切だとしています。そして、感情的にはそれぞれあっても、全員の意識や価値観、能力を総動員して、相手にリスペクトを持って全力で“コト”に向かっていくことで、目的を達成するために同じ方向を向いた力が生まれることになります。一人では解決できないことも、他者と協力し合うことで大きな力になり得ます。
受験は総力戦です。各々が各々の立場で最善を尽くせば、必ず結果はついてくるものと信じています。