[コラム] 努力と苦労
新入社員時代、マーケット分析や資料作成で徹夜することも多く、しんどそうな顔をしていると、優秀な先輩がこう言いました。「やるべきことと使う労力は同じでも、『いつか自分のためになる』と思えば努力になるし、『面倒でつらい』と思えばただの苦労になる」。この言葉は、長い年月を経た今、塾で生徒に勉強を教える中でも強く感じます。
同じ授業を受け、同じ時間を過ごしていても、前向きな気持ちで学ぶ生徒と、ただ時間が過ぎるのを待つ生徒では、積み重ねるほど大きな差が生まれます。1回、2回では小さな違いでも、10回、100回となれば結果は大きく変わります。毎日受ける学校の授業なら、3年間でその差はさらに広がるでしょう。どうせ向き合う時間なら、そのすべてを自分の未来につながる「努力」に変える方が賢明です。貴重な人生の時間を、ただ耐えるだけの「苦労」にしてしまうことほどムダなことはありません。
勉強量や時間を増やす前に、まずは物事への向き合い方を少し変えてみる。その小さな意識の変化こそが、無駄を減らし、未来の自分を成長させる大きな一歩になるのです。
2023年05月22日 16:00
