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[コラム] 素敵な勘違い

使用する過去問は、特に中学受験用ではできるだけ難関校のものを選びます。基礎知識の上乗せとして思考力を必要とする良問が多いこともそうですが、目的はもう1つあります。感覚的により身近にしていくためです。
 
例えば、小4年時で習った単元の問題では、「今持っている知識で解けるから、1時間かかってもいいので考えてみて」と。もちろん、その学校の受験問題としては簡単なものですし、1問で1時間もかかっていてはテストでは通用しません。仮に解けなくても丁寧に解説をすれば理解できるので、何となくいける気になります(ただし問題選定と解説は重要です)。
 
大きな勘違いなのですが、この勘違いが非常に重要です。ソフトバンクの孫社長は創業時に大きなことばかりを言い、それを『素敵な勘違い』と呼んでいたそうです。同じ努力をするなら夢を追っている方が楽しくできると。
 
勉強もまったく同じ理屈で生徒の一生懸命さも、たったこれだけで大きく変わってきます。どうせやることはやらなければならないので、それならば機嫌良く「これならいける」と取り組んでもらえればと思っています。
こんなタネ証しをここでするのは何ですが、実はすごく難しい問題なんですけどね･･･。